分析の結果

**表 5.1:** 事例分析の結果
通し番号	接続表現	属性	事例数	通し番号	接続表現	属性	事例数
1	るには	共起・前《P》	548	56	くらいなら	共起・前《N》	52
2	ないと	共起・後《N》	471	57	からって	反転	51
3	ために	共起・前《P》	441	58	とすれば	保持	50
4	あまり（に）	共起・後《N》	383	59	あげく	共起・前《P》	49
5	ため	共起・前《P》	318	60	かとおもったら	反転	41
6	ほど	反転または保持	306	61	ばかりに	共起・後《N》	40
7	ば	保持	299	62	ことだし	保持	37
8	なくては	共起・後《N》	282	63	どころか	反転	35
9	としたら	保持	255	64	ようとも	反転	30
10	って	保持	243	65	にしたがって	反転または保持	26
11	とは	保持	242	66	とすると	保持	24
12	ないで	保持	240	67	にしては	反転	23
13	（の）なら	保持	240	68	つつも	反転	22
14	ては	共起・後《N》	234	69	ものだから	保持	20
15	としても	反転	222	70	うちが	保持	20
16	てでも	共起・後《P》	221	71	となったら	保持	20
17	けれど	反転	211	72	はんめん	反転	16
18	なんて	保持	209	73	からといって	反転	15
19	から	保持	208	74	にしろ	反転	15
20	より（も）	保持	207	75	くらいだから	保持	15
21	て	保持	202	76	にいたっては	共起・前，後《N》	14
22	るよう（に）	共起・前《P》	202	77	となれば	保持	13
23	ので	保持	200	78	におうじて	反転または保持	13
24	たところで	反転	193	79	ようでは	保持	11
25	たって	反転	193	80	にせよ	反転	9
26	と	保持	188	81	いっぽう	反転	9
27	くせに	共起・後《N》	185	82	にともなって	反転または保持	7
28	たところが	反転	184	83	ようものなら	保持	6
29	が	反転	183	84	かとおもえば	反転	6
30	につれて	反転または保持	182	85	ながらに	反転	6
31	し	保持	180	86	くせして	共起・後《N》	6
32	みたいに	保持	179	87	かとおもうほど	保持	4
33	というのは	保持	160	88	たいだけ	共起・前《P》	4
34	けど	反転	159	89	のなんのって	保持	3
35	ないよう（に）	共起・前《P》	151	90	のにたいして	反転	3
36	なくて	保持	146	91	ところをみると	保持	3
37	なら（ば）	保持	136	92	ほうがよほど	保持	2
38	にむけて	共起・前《P》	125	93	とはいうものの	反転	2
39	ばあい	保持	114	94	（そう）だとしたら	保持	2
40	せいで	共起・後《N》	110	95	ばいいものを	共起・後《N》	1
41	のに	反転	102	96	たいばかりに	共起・前《P》	0
42	にしても	反転	102	97	にもかかわらず	反転	0
43	のだから	保持	100	98	たら	保持	0
44	となると	保持	94	99	がゆえ	保持	0
45	たなら	保持	93	100	かとなれば	保持	0
46	おかげで	共起・後《P》	91	101	ないようでは	保持	0
47	ものなら	共起・前《P》	88	102	あげくのはてに（は）	共起・前《N》	0
48	かわりに	反転	86	103	からとて	反転	0
49	からには	保持	83	104	のなんのと	共起・前《N》	0
50	というより	保持	74	105	だけにかえって	反転	0
51	ながらも	反転	68	106	だけになおさら	保持	0
52	からこそ	反転	60	107	より（も）むしろ	反転	0
53	かというと	反転	58	108	るぐらいならむしろ	共起・前《N》	0
54	ながら	反転	53	109	んがため	共起・前《P》	0
55	とはいえ	反転	53

表5.1で示した結果は情緒性変換の傾向があるといえるのか，について検証する．今回，属性として「共起（前節・

）」，「共起（前節・

）」，「共起・（後節・

）」，「反転」，「保持」の6種類について調査した．偶然による一致は16 $\%$ （1/6）であるので，16 $\%$ をベースラインとすると，表5.1において，ベースラインを上回った接続表現は 32件ある．これは全体の30 $\%$ （33/109）であり，多くの接続表現がベースラインを下回る結果となった．