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目次
本研究では,以下の手順で事例分析を行う.
- 語義分析において情緒に関する属性を有すると判断した接続表現の字面を
含む文を,ブログ文全体から抽出する.
- 形態素解析を行い,前節および後節に用言を1つずつ含み,かつ,接続表
現字面直後が自立語である文のみを抽出する.抽出文数の上限は1,000文
とする.
- 前節,後節それぞれに対して情緒推定を行う.
- 出力された情緒より,共起・反転・保持が成立した事例の件数を調査
する.具体的には,以下の件数を調査する.
- 共起
- 前節,後節それぞれで《Positive》と《Negative》が出
力した件数
- 反転
- 《Positive》→《Negative》または《Negative》→
《Positive》に遷移した件数
- 保持
- 《Positive》→《Positive》または《Negative》→《Negative》に遷移した件数
本研究ではブログを対象としているため,顔文字が多く含まれている.顔文字
は直前の文の情緒を推定する手がかりとなりうるかもしれないが,本研究では
手がかりとしていない.
また,手順4において,情緒推定の結果,一つの事例に対し複数の情緒が出力される場
合がある.本研究では,一件の事例において,同一の情緒が複数出力された場合,
一つとして数える.異なる情緒の場合は各組で数える.
Nakamiti
平成22年2月13日