原因辞書[2]および直接・反応辞書[3]では情緒 の種類として《喜び》,《悲しみ》,《好ましい》,《嫌だ》,《驚き》,《期待》, 《恐れ》,《怒り》,《なし》の9分類系を使用している.これは,Plutchik の8つの基本情緒[7]に《なし》を加えたものである.
このうち,《喜び》,《好ましい》,《期待》を「Positive」,《悲しみ》, 《嫌だ》,《恐れ》,《怒り》を「Negative」,《驚き》,《なし》を「なし」 にまとめたものを3分類系と呼ぶ.3分類系は情緒の極性を表す際に用いられる指 標である.