合成に使用する日本語文

日本語文の例として，複数の電子辞書から重文複文を抽出した日英対訳の例文集 (CRESTコーパス[5])の文を使用する．この例文集に収録されている1000文を使用 し，一般の男性話者に文節発声で遅く発話してもらう．この収録した音声を用い て，4，5，6モーラの文節を100文節作成する．

以下に文節発声で収録した日本語文の例を示す．なお，括弧内の「-」はポーズを表している．

(1)彼女が-学校を-休んだので-がっかりした

(2)新政権に-反対し，-市民が-暴動を-起こした

(3)彼は-知らないうちに-その病気に-かかっていた

また，実験に使用する100文節のモーラ数は，以下のようになる．

表 2: 実験に使用する文節のモーラごとの内訳

モーラ数	文節数
4mora	17
5mora	70
6mora	13