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本研究で目指す情緒推定

本研究では,一般知識を蓄積したデータベースのことを判断情報知識ベースと呼 ぶ. 判断情報知識ベースには,一般知識 として判断条件を蓄積する.判断条件とは,結合価パターン中の格 要素同士を関係づけることで,語義が非保証の特徴を表した制約である.

解析対象文と結合価パターンを照合して一致した場合,情緒原因の特徴のうち, 用言の語義が表す部分の特徴は保証されている. 用言の語義が非保証の特徴を保証できるか否かについては,結合価パターンに付 与されている判断条件を判断情報知識ベースから参照することにより判定する. 判断情報 知識ベースには,それぞれの判断条件について,Webデータよりその判断条件 (セットに付与された情緒)が成立する件数及び,不成立 の件数を 記載する.多数決により判断条件が成立する件数が多い場合,語義 が非保証の部分の特徴は,判断条件によって保証されるとみなす. その結果,情緒が推定される. 逆に,多数決により判断条件が成立する件数が少ない場合,語義が非保証の部分の特徴 は,判断条件によって保証されないとみなす.その結果,情緒は推定されないことになる.



平成20年3月21日