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男性HMMと女性HMMの加算

特徴パラメータFBANKでは,HMMの平均と分散がスペクトル領域であるため, そこで,男性話者HMMに女性話者HMMを加える形にして合成HMMとする. 実際にはHMMの出現確率を示す混合分布を加算し,状態遷移確率をそれぞれ加算する. 状態数1混合分布数1の場合を図14に示す.

男性HMMの音素を「n」,女性HMMの音素を「k」とすると,合成HMMは「n+k」と定義できる.音素のHMMは,平均と分散と状態遷移確率が定義される.図のbは,音素の平均と分散により表される正規分布であり,入力音声を評価して出現確率が得られる.男女2話者のHMMを用いることで,入力音声を男性の音素HMMと女性の音素HMMにより評価できる. また,状態遷移確率は,出現確率と同様に男性HMMと女性HMMを加算の関係と考え,単純加算を行う.合成HMMが,自己ループする確率と遷移する確率はそれぞれ,式(68),式(69)のように計算される.

$\displaystyle (0.8+0.6)/2=0.7$ (68)

$\displaystyle (0.2+0.4)/2=0.3$ (69)



図: HMMの加算(1mixture)
\fbox{\includegraphics[width=10cm]{mixture_001.eps}}




平成24年3月20日