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文末表現の選択アルゴリズム

1,図2の 知識ベースを用いて文末表現の選択を行う手順を,例を交えて説明する. なお,1と4はユーザが,それ以外はシステムが行うとする.

  1. 文末表現を変えたい文を入力する.
    (例:「入らないからね。」という文を入力する.)

  2. 入力した文を知識ベースのパターンと照合し,適合パターンを探す.
    (P0765のパターン,"(VP1^mizenh|AJP1^renyoug).hiteiからね。" が適合する.)

  3. 適合したパターンの意図属性より意図を割り出す. なお,適合したパターンが複数の意図属性を持つ場合, いずれの意図を基準として文末表現を選択するかはユーザが任意に選べる.
    (意図属性より〈否定;拒否〉が割り出される.この場合〈拒否〉とする.)

  4. 出力文に表したい情緒を入力する.
    (この場合《悲しみ》を入力する.)

  5. 入力文と同じ意図,かつ,合目的の情緒のパターンを選択する.
    (〈拒否〉の意図属性を持つ文末表現の中で《悲しみ》の情緒成分が高い P0804のパターン,"(VP1^mizenh|AJP1^renyoug).hiteiよう。"が選択さ れる.《悲しみ》の情緒成分が同値のパターンが他にもある場合, そのパターンも選択する. )

  6. 選択したパターンに従い,文を生成する.
    (「入らないよう。」という文を出力する.)



平成19年2月16日