波形接続型音声合成では,接続部の違和感の発生が音声の自然性に大きく影 響する.そのため,接続部における2素片間の波形の位相を考慮し,接続部の 振幅の差がゼロに近づくように接続する.具体的には,あらかじめラベル付 けされた素片開始時間と素片終了時間をもとに,振幅が負から正に変わる部 分を,波形が短くなる方向(開始時間は進む方向,終了時間は戻る方向)に探 し,抽出する位置を修正する[1].現在は,まだこの部分は人手 による作業に依存している.