情緒推定における先行研究として,目良ら[6]は名詞,動詞,形容詞な どの語の好感度により対話に対する感情推定を行っている.実対話190文に対し, 快/不快/なしの3値にハンドシミュレートを行った結果,正解率71.1%を得て いる.また,松本ら[7]は,話者の感情情報を付与した結合価パター ンと語の好感度を組み合わせ,シナリオ文に対する感情推定を行っている.結果, 76%の成功率を得ている.施ら[8]は,ウェブ上の情報を用いて,話者の 感情の推定を行うシステムを提案している.日常発話を対象とした実験の結果, 58.9%の推定精度を得ている.