KWICシステムとは,``Key Word In Context''のことで,検索キーワードを中心 にその前後の文脈を同時に表示する牽引手法である.インターネットを介し標準 的ブラウザから利用でき,ユーザーがキーワードを入力すると,システムは検索 された行数とサンプルを表示するというものである.
KWICシステムの利用例として,オノマトペの学習がある.日本語教育において難 しい問題であるが,KWICシステムを利用すると具体例が出てきて分かりやすい. 例えば,「胃の痛み」の場合「キリキリ」や「しくしく」などがどういった症状 のとき使用するか具体的な文とし て表示される.よってオノマトペの使用方が学習できる.また,オノマトペに限 らず,形式名詞の「の」と「こと」の使い分けや,特定の単語の結合である連語, 慣用句の使い方の学習などに使用できる.