文型パターンパーサによって入力文から適合パターンを得る. 適合パターンに対 して人手で英文生成を行い英文の品質についての評価を行う. その評価を 数値化したものが評価値である. 評価値は適合パターン選択実験で, 評価 関数の値と比較して, 適切な適合パターンが選択されているかを確認する ために用いる.
入力文の文字数のうち適合パターンに対応した文字の割合である. ただし単語単
      位で計算し, パターン
      に適合している単語と入力文の単語で適合している単語の総文字数の除算で求める. 以下の例では,
      ``彼''と``
'', ``頭を打っ''と``
'', ``喪失
      した''と``
.kako''が対応しており, パターン適合率は
      
である.
入力文
 彼 は 頭を打っ て
       記憶 を 喪失した。
適合パターン
 /
 は 
      て /
.kako。
入力文と, 適合パターンに共通する字面の一致する割合. 単語単位で計算し, 一致
      単語数と入力文の総単語数の除算で求める.
以下の例ではパターン字面適合率は
である.
入力文
 彼 は 頭を打っ て 記憶 を
      喪失した。
適合パターン
 
 は 
 て /
 
      を /
.kako。
入力文と, 適合パターンを作成する際に用いた原文に共通する字面の一致する割
合をパターン元字面適合率とする.
単語単位で計算し,一致単語数と入力文の総単語数の除算で求める.
以下の例ではパターン字面適合率は
である.
入力文
 彼 は 頭を 打っ て 記憶
      を 喪失し た。
適合パターンの原文
 裁判官 は 公訴 を 却下し て 被告人 を 放免し た。
適合パターン中の記号が使用される割合で, 表1の記号を用い
      る.以下の例では
である.
入力文
 彼 は 頭 を 打っ て 記憶 を 喪失した。
適合パターン
  $1^{
は}
(て/で) 
      $1/
を$1/
.kako。
適合パターンに含まれる変数が, 入力文との適合に使用される割合である. 変数が複数ある場合, 異なる品詞ごとにパターンに含まれる数
      を調べ, 入力文で使用される割合の平均を求める. 以下の例では
      
(2/3), 
(1/1), 
(1/1)より平均適合率0.9である.
入力文
 彼 は 頭 を 打っ て
      記憶 を 喪失した。
適合パターン
 
 は / [
3の] 
4 を
     /
 て /
.kako。
入力文と, 適合パターンの元となった原文との間で,変数を介して対応する名
詞箇所に関して意味属性距離を調べ,平均値の逆数を使用する. 
平均意味属性距離が
の場合は
とする.
入力文
 彼 は 頭 を 打っ て 記憶 を 喪失し た。
適合パターン
 
 は 
 て 
 を 
.kako.。
適合パターンの原文
 裁判官 は 公訴 を 却下し て 被告人 を 放免し た。
入力文と, 適合パターンの元となった原文との間で, 変数を介して対応する動
詞箇所に関して意味属性距離を調べ,平均値の逆数を使用する. 
平均意味属性距離が
の場合は
とする.
入力文
 彼 は 頭 を 打っ て 記憶 を 喪失し た。
適合パターン
 
 は 
 て 
 を 
.kako。
適合パターンの原文
 裁判官 は 公訴 を 却下し て 被告人 を 放免した。
入力文と, 適合パターンの元となった原文との間で, 変数を介して対応する名詞
      句箇所に関して, 意味の中心である名詞の意味属性距離を調べ,
      平均値の逆数を使用する.意味属性距離が
の場合は
とする. 
入力文
 いくつかの安全策 を 取る ことが 一番だ。
適合パターン
 /
 を /
Î<>rentai ことが /
。
適合パターンの原文
 物事の本質 を 理解する ことが 大切だ。
入力文と, 適合パターンの元となった原文との間で, 変数を介して対応する動詞
      句箇所に関して, 意味の中心である動詞の意味属性距離を調べ,平均値の
      逆数を使用する.以下の例では''頭を打って''と''VP2''が対応しており,
      ''打って''が意味の中心になっている. 意味属性距離が
の場合は
とする.
入力文
 彼 は 頭を打っ て 記憶 を 喪失し た。
適合パターン
 
 は 
 て 
 を 
.kako。
適合パターンの原文
 裁判官 は 公訴を却下し て 被告人 を 放免し た。