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実験の結果

実験を行った結果について説明する. 100文を入力した結果,85文について正解英文と同じ英文が出力された.

正解英文が出力されなかった15文について,誤りの原因を調べた. その結果,本稿で対象としている,記述子の処理の失敗による誤りは 1文であった.その処理を以下に示す.


     (現在の処理) 		 		 		 		 

talk.$not$.$ing$ → (do not talk.$base$).$ing$ → (do not talk)
→ doing not talk
(正しい処理)
talk.$not$.$ing$ → (talk.$ing$).$not$ → talking.$not$
→ not talking

また,残りの14文は本稿の対象外の部分での誤りであり,パターン誤り10文, 照合誤り2文,単語の切り出し誤り2文であった.例を以下に示す.


     (パターン誤り例) 補完要素の不足 		 		 

$\langle$We|$N1$$\rangle$$N1$^$poss$ …. → $\langle$We|$N1$$\rangle$$\langle$our|$N1$^$poss$$\rangle$ ….
(照合誤り例) 任意要素の不適合 …#3[$ADV4$].
#3が不適合:…. → #3が適合:… ADV4.
(単語の切り出し誤り例) 一日中靴を…
$N4$ = 一日中靴 → $N4$ = 靴,$NUM3$ = 一日中

本稿の対象外の誤りを含む文を除いた場合,入力文は86文となり, 86文中85文の生成に成功していることになる. よって,ほぼ全ての文の生成に成功しており,記述子は 正常に処理されているといえる. 今回失敗した処理については,今後プログラムを修正し正常に出力されるよ うにする.



平成18年5月30日