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複数組み合わさった場合

パターンでは,一つの変数に複数の様相関数が付加されている場合がある. その場合,4.5.1小節の順番に処理が行われていく. そのため,付加されている関数の順序による処理の違いは無い.

     (処理例) 		 		 

(1) father^$pron$^$poss$ → (he)^$poss$ → he^$poss$
→ his
(2) go.$can$.$not$.$past$ → (can go.$base$).$not$.$past$ → (can go).$not$.$past$
→ (can not go).$past$ → could not go

複数の関数が付加されている場合,単独で付加された場合よりも処理が複雑 となる. 正常に処理されない組合せが存在する場合,関数内での条件分岐,及び,関数 の処理順序の変更が必要となる.

現在の処理方法において問題となる組合せがある. その一つとして,複数形ヘの変換$pl$と,名詞の形態素変換$poss$$obj$$abposs$$reflex$が同時に使われた場合である. 現在,複数形への変換が名詞の形態素変換を行う関数より先に行われている. この場合,もし入力が`` you ''の場合,複数形も`` you ''となる. そのため,再帰代名詞に変形する 際に,`` yourself '',`` yourselves ''のどちらに変形すべきか分からな くなる. だが,複数形への変換を後にした場合には,`` her ''を`` them ''にすべきか `` their ''にすべきか分からなくなる. そのため,対象となる単語によって処理順序を変更するか, 二つの関数を同時に処理する必要がある.



平成18年5月30日