「喜び/悲しみ」の特徴フレームを,図1に示す. たとえば,「喜び/悲しみ」は,最上位の特徴(HLF; Highest Level Feature)に, 「現状態は前状態よりも好都合/不都合である」がある.これを「生理的」と「心理的」 の中位特徴にわける.「心理的」の中位特徴は,さらに「目標実現」と「対人関係」 にわけられる.「目標実現」の中位特徴は,続いて「情報収集」と「計画」,および, 「実行結果」にわけられ,「実行結果」の中位特徴は,「完遂/断念」と「獲得/喪失」, および,「有効/無駄」にわけられる.こうして,これ以上わけられないと考えられた 「獲得/喪失」が,最下位の特徴(LLF; Lowest Level Feature)となる. 「獲得/喪失」という記述は,上位の特徴を継承し,具体的な意味,「目標実現に 必要な物事を努力して手に入れた/なくした」を持っている.
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このように,8種類の基本情緒について,123個のLLFと51個の中位特徴,および, 上位特徴,合計174個が定義されている.
情緒生起の特徴は,「目標」,「記憶」,「認識」などの情緒生起の要因で構成される.