本研究では,マルチパス法のモデルは,HTKを用いて認識を行うため, PMC法のパスに, 相手側音声の次の音素に遷移するパスを加える. 図8に本研究におけるマルチパス法のモデルを示す.
図8は男性話者の音声に「朝日(asahi)」, 女性話者の音声に「悲願(higaN)」を使用した場合の マルチパス法のモデルである.
例として,図1と図2に 男性話者の発話内容が「朝日(asahi)」, 女性話者の発話内容が「悲願(higaN)」である場合のマルチパス法のモデル場合の 実際にHTKで使用したdicファイル及びgramファイルの内容を示す. 男性話者の音素と女性話者の音素を混同させないために,男性話者の音素の前に は m- を, 女性話者の音素の前には f- を追加する. 図8は,図2のgramファイルで表現される.
m-a | m-a |
m-s | m-s |
m-a | m-a |
m-h | m-h |
m-i | m-i |
m-pau | m-pau |
f-h | f-h |
f-i | f-i |
f-g | f-g |
f-a | f-a |
f-N | f-N |