そこで,本研究では日本語文型パターン間の包含関係に着目して,その数を半自動的に削減する方法を提案する. また,その方法を用いて文型パターン辞書の縮退を試みる.
提案した方法により,パターン間の包含関係を判定した結果,包含関係を持つパターンは12,981パターン(10.6%)あった. そのうち,削除したパターンは9,852パターン(8.0%)であった.
本論文の構成は以下の通りである. 第2章では,文型パターン辞書と包含関係について説明する. 第3章では,削減方法を順を追って説明する. 第4章では,包含関係による削減の実験について説明する. 第5章では,包含関係のよる削減の実験結果と具体例を示す. 第6章では,削減結果についての考察を説明する. 第7章では結論と今後の課題を述べる.