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結合価パターンを用いた情緒推定

一般に結合価パターンは,文と適合することで文の表す言語規範としての意味を解析することができる.具体的に[3]は,用言を見出し語とし た文型パターンに,解析で得られる意味をあらかじめ付随させている.

そこで,結合価パターンを用いた情緒推定を行うために,結合価パターンに情緒生起の特徴を付随させておく.こうすることで,文 と結合価パターンの照合により,文の表す状況に情緒生起の原因が含まれているこ とが解析できるようになる. そのような結合価パターンは,例えば図4のような情報を持つ.次 章では図4のような辞書の作成を行う.

図 4: 本研究で目的とする情緒属性付き結合価パターン
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{ll}\hline
見出し語 & :入手する \\ ...
...〈獲得〉\\
情緒名 & :《喜び》 \\ \hline
\end{tabular}
\end{center}\end{figure}

本研究では,「情緒主」,「情緒対象」,「原因」,「情緒名」,「前提条件」をまと めて「情緒属性」と呼ぶこととする.



平成18年3月24日