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目次
これまでに言語の意味理解の一つとして,発話文から話者や登場人物の情緒を推
定する技術の実現を目指して,いくつもの手法が用いられてきた.文脈情報を利
用した文脈解析型[6]や,動詞の深層格関係(格要素間の関係
および格要素への好感度の関係)に注目した推定である深層格解析型[2]
は,その一つである.しかし,[6]では「意味理解」として深い情
緒推定は行えるのだが,必要以上の知識の種類
を収集してしまうことから推定コストが高くなる傾向にある.一方[2]では,用言の語義ごとに解析を行い,情緒推
定の条件式を割り当てるため,必要な量の知識の収集で済むが,そのために深い
推定を行うことができない.これは「意味解析」の範囲に近いとも言える.
平成18年3月24日