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重文と複文

前提条件には,ある事象の正否を確認するタイプの他に,事象間の連鎖関係を確認 するタイプがある. すなわち,目標とプランの関係やプランと予想事象の関係な どである.こうした関係に関連して, 重文・複文を構成するキーワードと節の記 述の関係に着目し, 接続助詞「ため」を含む文を中心に因果関係をテキストベー スから自動的に獲得する方法が示されている[乾 04].

そこで,重文・複文を約15万文収録している日英対訳コーパス [池原 04]から用例を収集する.本来このコーパスは日英機械翻訳や言 い換え技術の開発のために構築が進められたものである.よく使う言語表現によっ て,「私は椅子に座り、窓の外を眺めた。」のような常識的知識が記述されてい る.また,上述の節間キーワードが約150種類に分類され,各用例に分類コード が付与されている.将来的にこうしたコードを利用して節間キーワードの多義の 問題が回避できるので,本コーパスを対象に事象間関係の用例を収集する.



平成18年3月20日