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startsection section1@0.40.1はじめに 近年, 機械翻訳の方式として等価的類推思考の原理に基づく機械翻訳方式が提案 されている[1]. この方式の実現に向けて, 日本語の重文・複文を対象とした文 型パターンを大量に蓄積した文型パターン辞書の構築が進められている[2]. 文 型パターンは, 言語表現を, 字面, 変数, 関数, 記号で記述したものであり, パ ターンマッチングにより入力文を解析する. しかし, 現在入力文に対し約48%し かパターンが出力されておらず, 現状では適合率が低い. [2]の文型パターン辞書には, 入力文に対する適合率を向上させる手段として, 表記のゆらぎを吸収するために, 選択記号が記述されている.

そこで, 本研究では文型パターンにおける選択記号の効果を「文型パターン拡大 率$\eta$」, および「適合率R1」を用いて, 定量的に評価し, 改良の可能性を検 討する. また, 現在の文型パターン辞書は, 選択記号になるべき箇所が記号になっ ていなかったり,表現要素の表記が不足している. そこで, それらの箇所に対し, 既存の選択記号で最も表現要素数が多い選択記号による均一化, および既存の選 択記号から新たに作成した選択記号による均一化を行うことで選択記号を増加し たときの文型パターン拡大率と適合率も同様に評価する.



root 平成18年3月24日