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同音異義語の誤認識

多くの実験結果において, 男性話者の同音異義語認識精度は女性話者より低い. し かし, 認識精度が最も高い半連続型HMMを用いたMFCC, Fullのアクセント triphoneモデルの実験においてのみ, 男性の認識精度は92%(61/66), 女性は 86%(57/66)となる. そして, 最も高い男性の認識精度は半連続型HMMを用いた MFCC, Fullのアクセントtriphoneモデルでの92%である. また, 最も高い女性の認 識精度は, 半連続型HMMを用いたFBANK, Fullのアクセントモデルとアクセント triphoneモデルでの94%(62/66)である. ただし, 話者毎の認識結果には大きな偏 りがある

同音異義語の実験では, アクセントが低で始まる3モーラ以上の単語を誤認識す る結果が多い. 誤認識の例を表50に示す. なお, 表 50, 53 の括弧内の数字の0はアクセントの 低, 1は高を意味する.


表 50: 同音異義語の誤認識例
認識結果 正解
航海(1000) 公開(0111)
付ける(100) 漬ける(011)



平成18年3月20日