前述の実験では音素境界が明確でなく,音素境界で切り離すことが困難とされる「エイ」や「オウ」等の部分のみを連続母音として扱って合成音声を作成した. 改善策として,母音と撥音が連続する部分を連続母音として扱う.
しかし,この場合「病院を(byo/u/i/N/o)」という文節の場合には(byo-u-i-N-o)と1つの音声素片として扱われてしまうことになる. そこで,母音や撥音が連続する場合には最高で2音素までをまとめて1つの音素として扱うことにする. そうすることで,「病院を」は「病院を(byo-u/i-N/o)」と3つの音節として扱う.