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概要

機械翻訳における問題点として、言語表現の構造の曖昧性があげられる。日本語で は特に、名詞句の構造が曖昧である。従来の研究として、並列型名詞句における形 容詞の係り受け解析などが提案されているが、動詞節に修飾されるものへの方法が 提案されていない。

そこで本研究では、「動詞+名詞A+の+名詞B」の名詞句において、動詞の係る名詞 を決定する方法を考案し、その精度を評価する。

具体的には、動詞に対する結合価パターンに名詞が当てはまるかどうか調べ、動詞 節の係り先を決定する手法である。

本手法を検討するため、95年度版毎日新聞記事1年分と機能試験文集、基本語用例 辞典から抽出した700文に適用したところ、76%程度の正解率を得、修飾される名 詞をある程度絞り込めることが分かった。



平成14年2月28日