そこで本研究では、「動詞+名詞A+の+名詞B」の名詞句において、動詞の係る名詞 を決定する方法を考案し、その精度を評価する。
具体的には、動詞に対する結合価パターンに名詞が当てはまるかどうか調べ、動詞 節の係り先を決定する手法である。
本手法を検討するため、95年度版毎日新聞記事1年分と機能試験文集、基本語用例 辞典から抽出した700文に適用したところ、76%程度の正解率を得、修飾される名 詞をある程度絞り込めることが分かった。