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標本外データ

4章で述べたように、標本外テストでは解析規則よりデフォルトルールでの正解率が高くなる結果になった。これは、基本語用例辞典より抽出した標本文に、格要素の存在しないデータが多かったため、結合価パターンに適合せず、間違った結果が出たためである。


 
例13:死んだ子供(正解は名詞A)
名詞Aの「子供」の意味属性は(子)
名詞Bの「事」の意味属性は(事)
例13に適合する「死ぬ」の結合価パターンが無く、P15から$N1$を省略したパターンに当てはまる。
P15:$N1$(人)が$N2$(事)で死ぬ
$N2$の意味属性に内包されるのは名詞Bの方なので、「死ぬ」は「事」に係ると判断する。正解は名詞Aで結果は名詞Bなので、評価は×となる。
 また、標本外テストにおいても、標本内テストと同様に独自の結合価パターンを登録する事で、正解率の上昇が期待できる。


平成14年4月4日