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はじめに

機械翻訳における問題点の一つに、言語表現の構造の曖昧性がある。日本語では特 に、名詞句の構造が曖昧である。これまでの名詞句の研究としては、並列型 名詞句における形容詞の係り受け解析[1]、助詞「の」が結ぶ名詞の意味関係の解析[2]、フレーム構造を用いた名詞句「AのB」の意味解析[3]などがある。しかし、動詞に修飾される名詞への係り受け解析方法が提案されていない。
 そこで本研究では、「動詞+名詞A+の+名詞B」の名詞句において、動詞が名詞AもしくはBのどちらに係るかを決定する方法を考案し、その精度を評価する。

平成14年4月4日