機動戦士ガンダムZZ


Zガンダムの最終戦・グリプス戦争終結直後から、ネオジオン抗争終結までを描いた作品。脚本を書いた人が違うのか何なのかしらないけど、コレ、とてもZガンダムをそのまま受け継いだ作品とは思えません。Zガンダムでは物凄く真面目なシリアス系だったのですが、ZZでは一転してただのギャグ&熱血アニメに(泣 前作ではエゥーゴの強力なバックアップの元、組織的な戦闘が主なものでしたが、本作品では親無しのガキどもが勝手にMSと艦艇を乗っ取り、戦闘を繰り広げるといった感じのもの。ZZガンダムは3つの機体が合体してできる、何かスーパーロボットっぽい代物で、しかも一撃で戦艦沈める兵器内蔵してるし…Zガンダムを見た後に続けてコレを見たものですから、はっきり言ってかなり幻滅しました(T□T;

本作品で最も問題なのは、その行き当たりばったりのストーリーと、いまいち魅力の無い味方キャラ。ストーリーに関してはまだ救いがあります。戦闘アニメとしてはどうも受け付けがたいものがありますが、ギャグアニメとしてならかなり笑えます。問題は味方キャラクター。ワタクシ的見解では、好きになれたキャラはプル嬢だけです。(っていうか、むしろ良いよプルたん! 萌え〜) 他のキャラはというと…主人公ジュドーはただの熱血シスコン、ルーとエルはファに匹敵するくらい色気が無く、イーノは存在感の薄いただの「良い人」、ビーチャとモンドに関しては一昔前の悪ガキ…駄目だコリャ(泣 前半OPアニメでは、アムロやシャアも出てくるので劇中にも登場するかと思えば、結局一度も登場せず…(シャアに関しては、ハマーン様の幻で一瞬だけ登場(笑)。カミーユ君も少しだけ出てきますが、前作最終話で木星帰りの電波喰らって既知外になってますので、ただのマスコット。

しかし、その反動からか、ネオジオン側のキャラクターはかなり良い人材がそろっています。キュベレイに乗った最強の女王・ハマーン様、ハマーンを心酔し、バラとギャグをこよなく愛する(ぉ)マシュマー様、若い男好きの厚化粧オバサン・キャラ様、そして前作でZガンダムにやられた後、しぶとく生き残っておられた我らがヤザン隊長!(ヤザン大尉は前作の凶暴さに、ギャグセンスがプラスされたキャラクターに成長していました(爆) っていうか、ハマーン様を主人公にしたネオジオン側のアニメにしたほうがよかったんぢゃないの?

劇中では、Zガンダムの続きということで、ZやMk-II、百式などおなじみのMSがでてくるほか、敵MSとしてつぎつぎと新型が登場します。特徴的なのが、サイコミュ搭載のニュータイプ専用機がどんどん出てくること。ハマーン様のキュベレイの他、プル・プルツーのキュベレイMk-II、グレミーニュータイプ部隊の量産型キュベレイ、キャラ様のゲーマルク、プルツーのサイコガンダムMk-II、クイン・マンサなど、どいつもこいつもファンネル装備の強力な機体。ファンネル大好きな管理人は、ZZなんぞ放っておいて、ネオジオン側MSばかり熱狂してました(爆 しかし、最強のMSは一回だけ登場したZザクでしょう…(ぉ

Zガンダムと比較して特長的なのが、強化人間の完成度。前作ではフォウやロザミアなど、アホみたいな強さのMSを与えられながら、頭が逝かれていたためにほとんど戦果を上げられませんでしたが、本作の強化人間は一味違います。マシュマー様は、圧倒的な強さを誇るプルツーのクイン・マンサに対し、能力的に劣るザクIII改で善戦していましたし、キャラ様は10機近くのキュベレイ量産型を道連れに全滅させるし…どう考えても、ジュドーより強かったです