機動戦士ガンダム0083


一年戦争の3年後の話。ジオンの残党が核兵器搭載の試作ガンダム2号機をかっぱらったことからストーリーが始まる。派手な空間戦闘が多く、ドンパチマニアの方は必見の作品。特に、阿呆な官僚の集まる観艦式のド真ん中に、ガトー少佐が核弾頭ぶっ放すところがスカッとします(笑

本作はファーストガンダムとZガンダムをつなぐ点に位置しており、どのようにして地球連邦軍が腐敗していったのか、ティターンズが結成されたのかが語られている。Zガンダムでおなじみのジャミトフやキモイ眼鏡のバスクが登場し、わずかな間だが、当時16歳の我らがハマーン様も登場!

ニンジン嫌いのガンダムヲタクのコウ、何かと味のあるバニング大尉、女好きのモンシア中尉など、個性溢れるキャラが登場。ちなみにヒロインのニナは昔、ガトー少佐と付き合っていたとかいう話になっていたが、何かストーリー中盤から強引にとってつけたような設定だと思ったのは私だけだろうか? 昔の恋人のくせに、第1話で二号機盗まれるときにガトー少佐のこと気づいてなかったぢゃん…。ジオン側はお国のために命捧げます!みたいなキャラが多く、ガトー少佐やデラーズ閣下はその典型。なんでそこまで気合入ってるのか不明。多分、ロシア系民族の血を引いているのだろう…。同じジオン側でもシーマ中佐だけは何したかったのかよう分からんかった。

劇中では非常に偏った能力を誇る兵器が登場。機動性重視の一号機、核弾頭装備の二号機、三号機デンドロビウムに至っては、もはやMSの規格を大きく外れた機体になっており、メガビームライフルや大型ビームサーベル、マイクロミサイル、爆導索、Iフィールドなど対艦隊戦仕様の装備をしている。ジオン側ではガトー少佐の駆るノイエ・ジールが強力で、一体何隻のサラミスが沈められたのか検討もつかない…っていうか、このMA量産できれば、連邦軍なんぞあっという間に全滅するのでは…?

最終戦では、有線兵器を活用したガトー少佐が勝利しそうになりますが、コロニー落とし阻止が失敗して頭プッツンになっているバスクが、ソーラシステムを起動させ、味方の艦隊ごとノイエ・ジールとデンドロビウムを攻撃、2機とも大きな損傷を受けます。その後、ガトー少佐は味方を逃がすためにボロボロのノイエ・ジールで連邦艦隊に特攻、数隻の艦艇を道連れに壮絶な戦死を遂げる。ジーク・ジオン!