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コンピュータの普及,高度複雑化に伴って万人が簡単で自由にコンピュータを扱う
ためのインターフェースの一つとして,音声対話システムの実現が期待されている.
しかし従来の研究においては,人間同士の会話に用いられるよう
な自由な発話を対象とされてきたものが多い[1].これは発話種類を無限に増やし
発散傾向にありがちなため,誤認識を招きやすいなどの問題がある.
本研究では事前情報(インストラクション)を与えることで利用者の発話を制約
し,システムの認識率向上を狙うことを考える.
この目的でインストラクションの制約効果を調査する.
具体的には,音楽CD購入をシミュレートする音声対話システムを構築し,
男性被験者12名をインストラクション有無の2グループに分け,音声対話システム利用
時の対話データを収集し,インストラクションの有無による
発話単語生成種類,発話文生成種類,発話単語エントロピーを評価する.
2001-10-09