本研究は,実用性を重視する立場から,発話を制約する手法を提案し,事前情報 (インストラクション)を与えることで発話の制約を試みる。そこで,制約方法と しての有効性を検証するために,インストラクションの制約効果を調査する実験 を行う。具体的方法として,音楽CDの購入をシミュレートした音声対話システム を構築し,男性被験者12名をインストラクション有りのグループ,無しのグルー プに分け,被験者の対話システムにおける対話データを収集し,発話単語種類, 発話文種類,発話単語エントロピーに関して評価する。
以下,第2章にて音声対話システムについて,第3章にて本研究の目的,第4 章に て調査方法,第5章にて実験結果,第6章にて結論を述べる。