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音声対話システムの構築

最初に音声対話システムの構築を行う。音声による対話を用いて,画面上に表示 されるリスト内から希望の商品を注文するというものを音声対話システムとして 設定する。扱う商品には,音楽CDを用いる。これは,音楽CDが現在Eコマース上 で盛んに扱われており,また年齢によらず広く普及しているため,音声インター フェースの価値が見込まれるからである。また,システム構築の都合上,計算機 による音声認識,音声合成は行わず,人間がマシン的な応答を仮想的に行うもの とする。本研究は制約効果の調査が目的なのでこれは問題にならない。さらに, 本システムではユーザがタスク達成不能に陥ることを防ぐために,インストラク ションとは別に音声と画面による入力のガイドを行う。構築する対話システムの イメージを図2に示す。



  
Figure 2: 実験用音声対話システムのイメージ図
\includegraphics[width=9cm,height=8cm]{zu1_3.eps}

次に,本システムの遷移図を図3にて示す。遷移図内にも記載しているが,楕円 で囲まれたものがユーザの発話を示し,長方形で囲まれたものがシステムの発話 を示している。


 
Figure 3: 対話システムの遷移図
\includegraphics[width=14cm,height=20cm]{sennizu.eps}

本研究で実際に構築した対話システムでは,オフィスツールMicrosoft Office 2000内に収録されているPowerpointをツールとして利用した。また,商品リスト 用に歌手374名、約3700曲のJPOP有名曲のデータベースを作成し,リストの表示 にはPowerpointと同様にOffice 2000に収録されているExcelを用いている。シス テムとしては,Powerpointのスライド機能を利用し操作者がユーザの発話を受け, 次の状態(スライド)を表示する手法を用いる。また,マシンの応答は,あらかじ め収録した応答音声を操作者が再生することで実現している。

対話システムの各々の場面における画面を図4に示す。


 
Figure 4: 対話システムの各々の場面における表示画面
\includegraphics[width=12cm,height=14cm]{gamen.eps}




2001-03-22