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概要

日本語において,名詞と名詞を「の」で結んだ「AのB」という名詞句はよく 現れる表現であり,様々な意味的関係を持つ。これらの構造の曖昧性は,機械翻 訳における問題点の一つである。そのため,意味的関係についての 研究は多数あるが,ほとんどの場合において名詞句「AのB」の翻訳は研究していない。 そこで本研究では,標本データから英訳の英語表現形式を決定し,表現形式ごとに分 類した。そしてそれを基に名詞の意味属性を名詞Aと名詞Bに利用し組み合 わせることで意味的関係を表し,意味的関係に着目した「AのB」型名詞句の翻訳 規則を作成した。 翻訳規則をアンカー和英辞典に適用し,精度を評価した。その結果,対訳と一致 したのは57.4%であった。また,対訳が文脈に依存した表現であるため間違いと は言えなかった表現は15.0%であった。



kenji miyamoto
2001-03-19