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1. はじめに

機械翻訳の分野では、翻訳精度を向上させるため、用例を利用する 方法が提案されている。 用例翻訳に利用される用例検索システムは、翻訳する文に対して最も表現の類似した 文とその対訳をDB(データベース)から高速に検索することが求められる。

これに対し本研究では、 日本文の持つ係り受け関係を利用する。 文節間の係り受けにより構造の類似性を判定し、 入力文と同じパターンの係り受け関係を持つ類似文を検索する 手法を提案する。

同様な係り受け関係を利用した検索システムが、 論文[1]で提案されている。 [1]はDBから指定した係り受け関係の全てを 含む文を検索する手法である。 これに対して 本研究では、入力文と一致する係り受け関係を最も多く 含む文を 類似文として検索の対象とする。





2001-10-02