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テンス・アスペクトは,以上のような文法形式だけで決まるのではなく,動詞の語
彙的内容とも深く関わっている.本研究では従来の分類法[1][2]を参考に,動詞
の中にある時間的性質によって,表1に示す通り動詞を3つに分類した.
表1: 動詞分類表 |
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動詞の種類 |
例 |
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状態動詞 |
ある,いる |
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思考・知覚動詞 |
思う,考える |
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動作動詞 |
走る,書く |
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動態動詞 |
結果動詞 |
着く,終わる |
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状態動詞は存在や特性など,時間的な位置づけができない動詞である.思考・知
覚動詞は思考や知覚・感覚といった人の内的事象を捉える動詞である.動態動詞は時
間の中の運動を捉える動詞である.動態動詞はテイル形のアスペクトの違いによっ
て、動作継続を表す動作動詞と,
結果継続を表す結果動詞に分類する.
平成13年5月1日