次へ: テンス・アスペクト体系
上へ: paper4
戻る: paper4
従来の日英機械翻訳において,日英両言語間の時間に関する概念把握の仕方の違いが,翻訳品質を
低下させる原因の1つとなっている.一般に時間概念にはテンス,アスペクトの二つ
のカテゴリーがあり,
これを言語表現から見た場合,日本語のタ形はテンスでは過去を表しアス
ペクトでは完了を表すのに対し,英語の過去形はテンスの過去を表し,
完了
形はアスペクトの完了を表すというように異なる表現を用いており,日本語と英
語ではずれが生じている.
そこで本研究では
両言語の時間表現を解析し,共通の意味表現に置き換えることにより,単文,引
用節・関係節を含む文について,日本語から英語への適切な時間表現の生成を
試みる.
平成13年5月1日