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5.2.2 オープンテストの結果


オープンテストの結果を表5に示す.

表5:オープンテストの結果
  英→日 日→英
カバー率 68%(129/192) 74%(141/192)
平均同値パターン数 5.1 4.5
一意対応割合 0%(0/129) 8%(14/141)

パターン外使用割合

42%(54/129) 43%(62/141)
変数情報使用割合 9%(12/129) 16%(22/141)

   


表5の「平均同値パターン数」と「一意対応割合」より 90%以上の文でパターンが一意に決定せず, 平均5パターン程度の中から 一意に選択する必要があることがわかる. また本手法のパターンを文脈に応じて選択する手法を 英語から日本語は51%,日本語から英語は59%の割合で 適用できたことがわかる.

文脈に応じてパターンを選択する手法とデフォルトパターンを 用いる手法のどちらが最適なパターン を選択するのに適しているかを調べるため,文脈に応じて選択した パターンとデフォルトパターン のどちらが文脈上適しているかを比較した.その結果を表6に示す.



表6:文脈から選択とデフォルトの比較

文脈より選択したパターン

59%
デフォルトパターン 41%

 


表6より文脈に応じてパターンを選択した方が最適な パターンを選択できた割合が高い. これにより意味類型を用いて最適なパターンを文脈より 選択できる可能性がある. しかし最適なパターンの適否は著者の判断によって決められており, 今後はネイティブによるさらに正確な判断が必要となる.




2002-02-09