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はじめに

日本文の校正校閲技術として意味的な誤り検出技術の 実現が期待されている。しかし、今まで結合価パターンは解析等には 使用されてきたがランダムに文を生成し、結合価パターンの制約能力 については調べられていなかった。 本論文では、結合価パターンが日本語の名詞と動詞の意味的関係の 適切さをどれだけ正しく判定できるかを調べ、 意味的な誤り検出への有効性を探る。

具体的には、格要素の省略がないものと仮定して、 ランダムに選択した動詞と名詞を組み合わせることによって 作成した単文を対象に 格要素数と結合価パターンの制約能力の関係を調べる。

本稿はまず、2章では結合価パターンについて述べる。3章では、具体的な実験方法と 単文の評価基準について述べる。4章では実験から得られた結果を示す。 5章では、生成された単文の具体的な評価例をあげ、評価例の解析結果と実験によって 得られた結果の考察を示す。





2000-04-19