週刊GM研11月15日号

今週のお楽しみ

非公式ファミ通副読本

GM研代表講演

週刊ブックレビュー

編集後記

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非公式ファミ通副読本

Pick up Good Games in this week
発売日 11月18日(火)
タイトル クロノ・クロス
メーカー スクウェア
対応機種 Playstation
希望小売価格 6800円
ジャンル 正統派時空冒険RPG
セールスポイント ストーリー、グラフィック、戦闘戦略性、BGM全てがゴージャス
雑誌評価 (本田慈庵) (カミカゼ長田) (ササキMk.II)(酒井K太)=36点
予想販売本数 90万本 ドリームプロジェクトの肩書きがないのはやはり痛い。アンチ・スクウェアゴージャス主義気運を跳ね返せるか?

発売日 11月18日(火)
タイトル PANDORA MAX SERIES Vol.1
ドラゴンナイツ・グロリアス
メーカー パンドラボックス
対応機種 Playstation
希望小売価格 1980円
ジャンル 王道お手軽バラエティRPG
セールスポイント 1980円でも本格派RPG
雑誌評価 (本田慈庵) (カミカゼ長田) (ササキMk.II)(酒井K太)=27点
予想販売本数 20万本 魅惑の低価格。飯島健男ブランドは果たしてライトユーザーに受け入れられるのか?

発売日 11月21日(火)
タイトル ポケットモンスター金(銀)
メーカー 任天堂
対応機種 Gameboy
希望小売価格 各3800円
ジャンル モンスター収集調教交換対戦RPG
セールスポイント 本家本元の正常進化版。時計機能搭載でイベントの馬幅が広がった
雑誌評価 (本田慈庵) (カミカゼ長田) (ササキMk.II)(酒井K太)=33点
予想販売本数 700万本 今や世界のポケモン、任天堂の顔。ブーム再燃の予感


Pick up this week HOT NEWS

★クリスマスシーマンの正体

 またセガが珍妙な事をやってしまった。それは音声認識ペット育成ゲーム「シーマン」(要するに、可愛くない「ピカチュウげんきでちゅう」)のクリスマスバージョンを発売するのだ。この特別版は、昔あった「クリスマスNights」のようなゲームそのもののリメイクとは全く違うから注意しましょう。クリスマスシーマンはクリスマス期間限定の特別なメールソフトであって、ゲームではないのです

 要するに、マイクデバイスでしゃべった言葉を音声としてメールに添付したファイルをシーマンが運んでくれて、相手の返事を音声で持ち帰ってくれるいうものである。それだけのことを、「新しい恋文」などど言って売ろうとするセガの神経がサッパリ理解できない。だいたい、恋人同士で、2人ともドリームキャストとシーマンを持っている人間が何人いる? しかも、2人ともそのクリスマスシーマンを買っていて、メッセージが来るのを分かっているそんな状況で恋文もらってときめくか? 考えれば考えるほど、馬鹿馬鹿しい企画である。こんなどうしようもない企画が通るようでは、本当にセガは危ないぞ(怒)! しゃきっとせんかい!!  

★PS2の流通はどうなる?

 毎年恒例の先走り記事である、今週のファミ通の特集「噂の真相」内で気になった噂があった。それは、PS2の流通についてはまだ正式決定がなされていない事である。それゆえ、PS2本体の予約を小売店側は受け付けられないのだという。PS2の初回出荷台数は100万台。これは前代未聞の大量投入である。記憶に新しいドリームキャストの全米フィーバーですら初回50万台。これを単純計算すると人口がアメリカの約半分の日本で100万台を投入すれば、約4倍のキャパシティーが流通と小売店に求められる事となる。

 この数字は現在の流通ではカバーできないとSCEは判断したのだろう。また、この流通混乱に乗じて独占禁止法に抵触しない新しい特約店契約を小売店側に突きつけようという目論見もあるのかも知れない。いずれにしても、イチ消費者としては消費者の利益を損なう事無く、スムーズな出荷を望みます。

★ゲームの神様「横井軍平」最後の贈り物「GUNPEY」の無料体験版がダウンロードできる!

 バンダイの携帯ゲーム機「ワンダースワン」と同時発売された、名作パズルゲーム「GUNPEY」のPS版発売を12月16日に控えて、発売元(製作は故:横井軍平氏が設立した会社(株)コト)であるバンダイは11月20日から「GUNPEY」ホームページを開設し、その中でウインドウズ版の「GUNPEY」の無料お試し版のダウンロードを開始すると発表。キーボードでのプレーはかなり大変だと思うが、ゲームの神様が残してくれた偉大なる発明とすらいえる作品が歴史に埋もれる事無く、ひとりでも多くの人間に体験してもらえる機会が設けられたことは、「グンペイスト」を名乗る私にとって非常に喜ばしい事である。

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GM研代表講演

「ときめきメモリアル2」前夜祭

 いよいよ11月25日の発売まで残り10日となった、恋愛シミュレーションゲームの元祖にしていまだに頂点に君臨しつづける「ときめきメモリアル」の後継作「ときめきメモリアル2」。すでに限定版を予約している私は1ヶ月前からカウントダウンを始め、ボルテージは上がりつづけている。以前からGM研機関誌では何度かこのゲームの事は取り上げてきたのだが、もう一度「ときメモ」とは一体何なのかを考察してみよう。

 「ときメモ」は恋愛SLGという新しいゲームジャンルを切り開いた、エポックメイキング的なゲームである。それ以前までの常識だった、「ギャルゲー = パソコンゲームに氾濫するエロゲー」という図式を打ち破り「純愛」を掲げ、高いゲーム性を兼ね備え、この手のジャンルのゲームとしては空前の50万人ものユーザーを獲得したのです。

 少しでもゲーム史に関心のある人ならば、「ときメモ」がエポックメイキング的な存在であったことは好む好まざるに関わらず、認めざるを得ない事実であると認識しているでしょう。しかし、世の中の多くの人は「ときメモ」に対して大きな偏見をいまだに持っている。それは、「ときメモ」がビジネスとしてあまりに巨大になってしまって、近寄り難いという先入観をもってしまっているからだろう。

 実際、キャラクターグッズ販売は行き過ぎた観もある。ブルマーを売ったり(注:ブルセラではありません)、キャラクターを歌手デビューさせたり、果ては等身大人形(可動タイプは50万円!)まで・・・ファンにとってはこれ以上のサービスはないのだけど、一般大衆にとっては「ひいてしまう」要素になってしまうのです。

 「ときメモ2」、それは大いなる不安とリスクを伴うものでした。「1」を越えるもを作らなくてはならないプレッシャー。「1」のキャラクターを総替えしてしまうことでビジネス上でも大転換を迫られる。折からのギャルゲー不況。心待ちにしている50万ユーザーの期待に応えるために・・・製作発表から実に2年!ついに完成に漕ぎ着けたKonamiComputerEntertaimentTokyoときメモチームに敬意を表します。 

 「ときメモ2」はギャルゲー界の救世主になれるのか? 第二次「ときメモブーム」は起こるのか? 11月25日、Xデーまであと10日!!

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週刊ブックレビュー

武士沢レシーブ(2)(完)

  作者: うすた京介
  本誌: 週刊少年ジャンプ

 「すごいよマサルさん」で一躍有名になった「うすた京介」久々の週刊連載は、ぐだぐだのまま唐突に終わってしまった。やはりギャグ漫画家の寿命は短いものである。ヘタウマの画風はもう珍しいものではないし、不条理ギャグとストーリーとキャラクターが調和できないし、不調和を引っ張るような強烈なパワーもない。迷走を続けるギャグ漫画家の悲哀を垣間見てしまう1冊です。

 とくに後半は変にストーリー性を出そうとして、漫画全体が破綻してしまった。ジャンプ的要素(努力、友情、勝利)がこの漫画に合うわけが無く、拒否反応のように最終回で全てを放棄してケツをまくるように終わってしまった。うすた京介は週刊ペースでギャグを量産できる漫画家ではないのかも知れない。氏の復活は本当にあるのか?

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編集後記

ダウンロード

 テレホーダイ適用後、毎晩ダウンロードに勤しんでいる。スーファミのエミュレータROMは平均2.5MBくらいなので、MP3より軽いしサイトが消去される率も低いのが良い。隠れ蓑にインプラント(埋め込み)JPEGを利用している場合が多いので、解凍が少々面倒くさいけどね。ただし、エミュレータゲームを集めるのは好きだが、実際にプレーするのは稀である。挫折した「ファイアーエムブレム.トラキア776」を今エミュレータ版でやり直しているが、クイックSAVEとクイックLORDがあるので難易度が大幅に下がって快適なプレー環境になっている。これは「ファイアーエムブリャ−」としては邪道と誹られるかも知れないが、あまりに難しすぎる難易度によって良質な作品がどんどん一部のマニアだけの物になってしまったり、今時書き換え専用という入手方法の面倒くささ、今時旧世代マシンであるスーパーファミコンであること・・・エミュレータにはライブラリとしての存在意義がある。MP3のように頭ごなしに規制するべきではないと思う。

 ダウンロードをしていて怖いのはウイルスである。ダウンロードしたファイルには全てウイルスチェックをしているし、ウイルス定義のライブアップデートも毎週行っている。それでも毎日生み出されるウイルスの脅威は消えることは無い。最近はメール添付ファイルやVBやJavaスクリプトを利用した悪質なウイルスも報告されており、ウイルスチェックソフトだけでは安心できない。やはり早急にシステムバックアップを検討することにしよう。

 では、また来週。

1999.11.14
週刊GM研編集長:保科裕二

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