Game Review

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タイトル 総合点 シナリオ 演出 操作性 戦略性 バランス やり込み 熱中度 完成度
グランツーリスモ
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グランツーリスモ(レース、SCE、PlayStation)


演出:9点

やはり何と言っても、リプレイの美麗さに驚天動地!レースゲームというものの本質 は「速さの追求」の他にも、「ナルシズムの追求」という面がある。その美は一瞬の花火 のようなものであり、2度と同じ走りはできないし、自分の限界なんてそうそう何度も 越えられるものでもない。そんな一瞬の美を、好きな時に好きなだけ保存できて、好き なだけ何度も見れて、好きなだけ友達に自慢できる。「グランツーリスモ」はそんな人間 の本質的欲求を初めて完全に満足させてくれたゲームです。
難点といえば、秒間60フレームの超美麗リプレイモード「GT-HiFiモード」の使用 条件があまりにも厳しすぎるという事。できない人には一生かかってもできない。


操作性:10点

もうこれは振動コントローラー「デュアルショック」でやってなんぼのゲームです。 スタートダッシュの加速Gの体感には感動すら覚えます。最初は振動に戸惑ったものだが 、今では振動が無いと物足りなくなってしまった。アナログスティックの方は、実際の ハンドル操作に近くて、「ちゃんと真っすぐ走れる」(ここが意外と重要)優れ物。車の制 動 もいちいち理にかなっていて、もう何もかもがレースゲーム史の頂点に君臨しています。
どんなシロート&ヌルゲーマーでも、このゲームだったらドリフトをマスターでき ます。私もこのゲームで初めてドリフトができるようになりました。それに、ただ車を 動かしているだけで分かりますよ。このゲームの凄さは。


戦略性:10点

レースゲームにおける戦略性というと、セッティングの奥の深さとか、コースの種類 や難易度の事ですが、これに関しては他のレースゲームの追随を全く許しません。走り屋 が狂気乱舞するセッティングのキメ細かさは、とってもディープ。素人にはサッパリ チンプンカンプンです。要!車の専門知識!or攻略本! ただしノーマルなチューンナップでも十分に楽しめます。目に見えて自分の愛車が 速くなっていくのが実感できます。


バランス:8点

チューンナップによる成果は目に見えて分かるし、上達も実感できる。しかし、ウリ のひとつである「GTライセンス試験」が超弩級に難しい!B級、A級、国際A級、の3段階 があるのだが、最初のB級ですら至難。まあ、それでも、B級は誰でも猿のように時間を かければクリアできないレベルではないのだが、A級は限界を越えた走りを要求される。 シリアスにレースゲームができない人には絶対にクリアできません。私も苦闘ウン十時間 の末に、へろへろになってクリアしました。その時、「ああ、人間って偉大だなあ」と 感慨にふけってしまいました。「俺にもこんな才能があったのか!」と自惚れて、国際 A級にチャレンジしました....が、ダメです。無理っす。取れません。
それでも何度も挑戦させてしまうのは、バランスがいい証拠なのだろう。


やり込み:10点

もうこれは10点以外は考えられない。全100車種、146グレードの実車、 果てしなき高みのライセンス試験、ナルシスな走りを追求するために整備された環境。 もしかしたら、一生遊べるレースゲームかもしれない。本当に長ーーーーく付き合える レースゲームです。


熱中度:10点

熱中というよりは、ムキになる。タイムとの戦いは自分との戦いであるわけであり、 タイムの壁が越えられない→自分のテクが足りないor車のチューンが足りない→金が 無いからチューンができない→レースで勝てないから→俺のせい!
という風に、この図式ですべてが自分に返ってくる。ただし、成功までのプロセスに 使ったエネルギーが、ちゃんとタイムになって現われてくれるので、達成感は大きい。


完成度:9点

技術面ではもうこれ以上望みようが無い。残念な所といえば、ベタに有名な外車が 入ってない所。ポルシェとか、フェラーリとかね。あと、もっと普通の車も入れて欲し かった。軽自動車とか、ローバーミニとかね。
ライセンス的にはベタに有名な外車を入れる事には問題はないそうだから、ぜひ 「グランツーリスモ完全版」もしくは「2」を出して欲しいものだ。絶対買うよ!

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