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タイトル 総合点 シナリオ 演出 操作性 戦略性 バランス やり込み 熱中度 完成度
ブシドーブレード弐

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ブシドーブレード弐(格闘 、スクウェア、PlayStation)


演出:7点

吹き出す血は前作より派手になったが、本当は血溜りも欲しかった。あと、前作に あった、「足を斬られたら立ち上がれない」という状態が無くなってしまったのも残念。 今の社会の情勢から「刃物はヤバイかも?」と考えたかもしれないが、バイオ2が許さ れるのだから、もっとやって欲しかった。あと、ストーリー進行中のキャラクターの 演技の不自然さは相変わらず。死ぬ間際の人間はあんなリアクションはしない!
あと、今回は「武士道を汚した」事でゲームオーバーになる事が無くなった。 あれはあれで面白かったのだが、今回のテーマ「殺し合い」には合わなかったのだろう。 あくまで前作とは別物と割り切りましょう。


操作性:8点

これは前作よりも俄然遊びやすくなった。ダウン中の追い打ちと、構えの変更が ボタン一発でできるようになった。これによって、やっとまともな格闘ゲームっぽく 「操ることの楽しみ」が感じられるようになった。ただし、攻撃ボタンが2つに減って しまったため、攻撃のバリエーションも減ってしまった。大技もだいぶ減っている。
使用可キャラクターは、メイン6人、サブ12人、隠し2人、の計20人。 一気に3倍増。キャラも立ってるが、惜しむらくは専用技がなんとも地味な事。


戦略性:5点

格闘ゲームでいう戦略性とは、「かけひきの面白さ」とか、「コンボを覚える 楽しさ」なのだが、このゲームに限って言うと、コンボはほとんど意味を持たない。 なぜなら、大技が強いとは言えないからだ。隙の大きい大技よりも、冷静沈着に 相手の隙を突く小技の方が強い!
ブシドーはそういうゲームなんだけど、この部分で好き嫌いが大きく分かれる。 普通の格闘ゲームが好きな人は、このゲームは別物だと割り切ってプレーしましょう。


バランス:5点

ボスが強すぎ。その強さは理不尽かつ卑怯臭い種類の強さ。一番むかつくタイプ のボスですな。「攻撃がヒットする瞬間、ワープする奴」と、「完全防御の鎧を持つ 奴」と2種類いるが、どちらも普通のやり方では絶対に勝てない。その強さは、 ゲームバランスを崩壊させています!だから、こっちもCPUの思考ルーチンの穴を 突くような戦法を編み出してしまう(自己嫌悪)。ああ、いやだ。普通に戦わせてくれ!


やり込み:7点

例によって100人斬りモードがあるが、これが前回同様に熱い!もちろん 隠しキャラの使用条件はノーコンテニュークリアが絶対条件。できるできないは 別にして、この単純な面白さこそが、ブシドーの本質なのかもしれない。
ただし、やはり技のバリエーションの少なさが、格闘ゲームとしては致命的な 欠点である。いくら本物の真剣の勝負は「受け」がメインだからと言って、ゲーム にまでそのまんまにするのはどうかと思う。ゲームだからこそのバカバカしさが もっとあっても良かったのではないだろうか?


熱中度:7点

このゲームは熱くなったら負けである。求められるのは押しの強さではなく、 冷静さ。そして敵を殺すためには手段を選ばない事。今回は「武士道」なんて無い。 これは純粋な殺し合いなんだから。ただ勝てばいい。段差を上って来る所を斬ろうが、 構えを変えている最中に斬ろうが、倒れている所を刺そうがお構いなし。だんだん サディスティックな快感が生まれてきます。それに酔える人でないと、このゲームに ハマルのは難しいかも?


完成度:7点

チャンバラとしてのレベルは上がったけど、まだまだ荒削りに感じられる。 グラフィックが少々アレなのも気になった。格闘ゲームの進化は速いからねえ。 ストーリーは完全に完結しているので、「3」は出ないだろうけど、同じ路線で 別のゲームは出るだろう。格闘ゲームの新しいジャンルとして定着して欲しい ものである。格闘ゲームのサブカルチャー的存在だからね、ブシドーは。

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