メカいぢり日記


1998年11月30日(月) ぷらもAT導入

丸1日かけて研究用マシンの再インストールをした。バックアップとWindowsインストール(今まで1.2GB程度しかなくて、焼物に不便していた)に意外と時間を取られてしまったけれど、そこはまあよしとして。AT互換機用のPlamo Linuxを初めてインストールすることになる。

インストール用フロッピを起動してびっくり。ででんとタイトル表示するし。インストールは通常のLinuxと同じだけれど、徹底的に日本語化されている。すごく判り易くて有難い。konも自動的に起動してるようだし。まあこのあたり、勝手なことをされるのを嫌う人は嫌がりそうだけれど。SWAPをうっかり512MBも取ってしまった(まあこれ位使うこともあるので)以外はトラブルもなく、無事インストールも終了。

カーネルは純正Linux 2.0.35が採用されており、しかも再構築済みらしい。Intel eepro100+のカードをいきなり認識してしまった。X-Windowも最初からG200ドライバを装備しており、(ちょっとリンク張る必要あったけれど)すぐ使えるようになった。今までの苦労を考えると嘘みたい。他にも何かと日本語化が進んでおり、かなり使いやすくなった印象を受けてしまう。

不満というほどではないけれど、Netscape日本語版やa2ps日本語対応版は結局手動で入れることになりそう。短時間で元通りに近いところまで構築することができた。キーバインドも標準で[CTRL]-[Caps]や[Esc]-[全角/半角]の交換をサポートしているけれど、Mule中で無効になるなどちょっと詰めが甘い。

それでも前はWnnが変になっていたので、実用性は大きく向上しているように感じる。今のところ、sambaの印刷スルーがやたら遅い点(単に設定が悪いだけだと思う)を除けば、安定しているみたいだし使い勝手も悪いものではなさそう。

再インストール前のファイルシステムが変になった原因を考えてみる。samba経由で日本語ファイル名で大量に書き込んでいたのが読めなくなり、rootでさえ消せなくなっていた辺りがかなり怪しい。

相変わらず4MBなFMVを稼働しようとしているけれど、容量以外の原因もあるらしいことがわかってきた。まずMS-DOSがインストールできない。FDISK相当の処理をして再起動したあと、即ハングアップ。Slackwareのfdiskでも書いた直後から領域情報が化ける。BusLogicのSCSIカードが1GB超のHDDに対応していないのかと思ったけれど、180MBの小容量HDD(何でこんなの持ってんだ?)でも同様。SCSIカードの不調らしいけれど、CD-ROMだけは必要なのでそれを残して先送り。仕方ないので内蔵IDE(420MB)にインストールを試みる。付属のLOWMEM.TXTにあるように、あらかじめroot-diskを展開しておき、起動時にramdisk上に展開しない。またsetup前にswaponしておく等々。それでも時々「メモリが足りない」などと言って機嫌が悪い。パッケージ展開あたりでハングアップ。

それなら古いLinuxならどうか、ということで引っ張り出した骨董品が、1995年頃のCマガ付属のSlackware 2.3とKernel1.2.8。バグとか機能とかより動作が先。インストールは最近のものと同様の手順で結構いけそう。しかしCD-ROMの構成がまずい(ディレクトリの下に各種ファイルがある)ようで、そのままではファイル群を認識してくれない。手動マウントではシステム全体の御機嫌が悪くなる。結局あと一歩のところでインストールに到達できない。結構つらいかも。ちなみに、FreeBSD2.0.5は、CD-ROMが見つからないため、まだ試せていない。


1998年11月28日(土) 引っかえ取っかえ

研究用マシンの謎のエラー対策のため、再フォーマットすることに。そのためにバックアップを取ろうとしているけれど、データ量が結構あるため時間がかかっているらしい。テープに取ったらうまく読めないというトラブルを抱えているため、結局ファイルサーバに逃がすことになりそう。次はPlamo Linux(AT)を入れてみるつもりだけれど、大丈夫かしら。

PlamoLinux98マシンは結局CバスなEthernetカードで使うということになるようで、またカーネルなどをいじりまわし中。しかしCバスカードの対応状況は悪いようで、CONTECなボードだとどうしても言うことをきかない。PnPでも駄目。結局メル子のLGY-98を使うことになりそう。

で、代用にWindows以外で使えないらしいボード(CONTEC C-NET(98)S-11)を持って帰る。ドライバをダウンロードしてみたけれど、ボード設定ツールはあったけれどWin95用ドライバが無い。どうやらデフォルトで対応しているようで、自動検出で認識してくれた。うーん、PnPでないのかどうか、本体がPnP非対応だからわからない。

このCONTECのボード、なんだかよくわからない。そんなに古くないみたいだけれど、10Base-2や10Base-5のコネクタまで付いてる。拡張領域アクセス用のスイッチも付いており、バスマスタ転送までするらしい。実は結構高級指向なモノかもしれない。でもこれ、秋葉原で¥500で売っていたというから、余計わからない。

どうせだからと、PS/2マウスにLogicoolのシリアル変換アダプタを付け、さらにD-sub25P-D-sub9Pの変換をかましてRS=232Cに接続して動かそうと試す。今のバスマウスがとてつもなく遅い(設定も何故か保存されない)から。しかし自動検出はおろか繋がっているように見えない。やはりプロトコルの違いがあるのかしら。やはり本体ごと借りてこないと駄目かなあ。

FMV用に、メモリ(SIMM 8MB NP 60ns x2)も借りてきて、装着してみる。動かない。メモリチェックさえしない。組合せを試したところ、一方は認識しないだけで、もう一方は動作を妨げる。かなり気味悪い。I/Oやめる子のカタログで調べたところ、どうやらParityが要るらしい。うかつだった。ちゃんと調べてればわかったものを。パリ有SIMMはまずXa7に装着したいところだし、何より高価。ATマシンを組み立てる方が合理的らしい。うーむ。

メモリ増設できないのが判っても諦めの悪いもので、なんとかプリンタサーバぐらいならないかしらとトライしてみる。4MBに収まりそうなものといえば、古いPC-UNIX位しか思いつかない。持っている中で古い部類のものは FreeBSD 2.2.1R。起動FDを作成して起動。インストールメニューまでは出るものの、項目を選ぶと完全に凍る。別プロセスでは「メモリが足りない!」と致命的エラーを吐いている。やっぱり駄目なのかなぁ、と書いていたところ、さらに古いバージョン(2.0.7R)も持っていることを思い出した。設定とかいろいろ違っていたけれど動かないよりはいい。試してみなければ。


1998年11月27日(金) ぷらも

研究用マシンを久々に再起動したらなんとコケまくり。次の起動ではかなり落ち着いていたけれど、かなり恐い。fsckかけたら、クロスリンクやら何やら修復しまくり。しかも何度やってもエラーが取れない。幸いデータ類は無事らしいのでさっさとバックアップ取って再インストールしてしまいたいところ。

今月号のSoftwareDesign誌にPlamoLinuxというモノが付いている。日本語化キットが統合されていて、インストールの手間が大幅に楽になるのは助かるし、何より98対応はうれしいはず。こういう配布が許されるのかはちょっと疑問も残るけれど、まあそのへんはお偉いさんの仕事だし。

このPlamo Linux、AT互換機に入れる分には問題なさそう。カーネルは少し古いけれど純正だし、他も完全にSlackware+PJEという感じ。問題は98で、先日さんざん苦労したLinux98をベースにしている。統合されてる分grub98の設定が楽になっていたけれど変な現象を多発することは変わっていないらしい。

問題の1つとして、標準環境でのカーネル再構築が失敗しやすいという点。「98用カーネルを作る」オプションを指定するとたちまちコケやすくなる。本家ページにもあるように、β09には欠けてるソースがあるらしい。結局普通のSlackware環境で、本物カーネルソース→β08(アーカイブサイズがβ09より1MBも大きい!ので)→β09と順に上書きして設定したら、makeできた。これをフロッピーで転送してやっとネットワークカード(AMD PCnet32)が認識できた。繋がったから良かったものの、これって98しかない人は入れられないってことじゃないの? ここまでたどり着くのに、確か3日は費やした。はぁ。

安定性は大丈夫みたい。netscapeこそ確認していないものの、外にも繋がるしX-Windowも動いている。再構築さえしなければ安定して起動する。今度はプリンタポートを認識させたいところだけれど、これがまたmakeに失敗するらしい。いったいいくつ山を越えれば幸せになれるのだろうか。

それでもとりあえずはありがたいものだったりする。PC-98x1系で本物同様のLinuxが動くこと、あとFreeBSDでサポートされていなかった新しいハードウェアがかなり使えること(逆に古いハードは怪しい)は大きな意義あるのではないかと。

この一連の餌食となったPC-9821V12、トロいトロいと思いながら作業していたけれど、セカンドキャッシュ256KBを装着した途端に生まれ変わったようにキビキビと動き出した。こんなに効果があるものだったのね。家のマシン用に1つ買いたくなってきた。

実験マシンのFMVはというと、やはりメモリが深刻で、4MBだと本当に何も動かせないことが判ってきた。Slackwareも一度メモリを付けてインストールを済ませないとどうしようもないみたい。動き出せばセカンドキャッシュもちゃんと付いてるので(486の割には)快適なはずなんだけどなあ。


1998年11月20日(金) FMV復活計画始動

面談と論文発表(+雑多なレポート)で来週ちょっとピンチ。しかも土日はサークル関連の用事で潰れてしまう。というわけで、現実逃避行動も結構盛んになりそう。どうしよう。

先日頂いて持ち返ったFMVを稼働し始める。つけるモノをつけて出来上がったスペックは以下の通り。
種類メーカー型番概要実装方法バランス
CASEFujitsu FMV-466D初代FMV-ぐっど
CPUIntel i486DX2 66MHz数世代前の標準OnBoard合格
Memory4MB標準搭載分のみOnBoard少なすぎ
VGACL-GD54261MB?OnBoard必要十分
FDDTEAC FD-235?2-modeInternal普通,時々不機嫌
HDDConner CF430?IDE HDDInternal必要十分
Ethernet??? NE2000-CP10base-TISA普通
H/ABuslogin BT-545SBusmaster SCSI-2ISA普通
HDDMelco DHES-4.3UEU-SCSI 4.3GBSCSI外付勿体ない
CD-ROMTEAC CD-532SSCSI-2 x32SCSI外付勿体ない
MOUSE??? 3-Button PS/2PS/2普通
CRTTOSHIBA ???14inch SVGAVGA必要十分

困ったのはキーボードがないこと。サウンドも欲しいけどとりあえず先送り。メインマシンのキーボード(AT)にアダプタを付けて付けたけれど、メインマシンで作業をやる度に引っかえとっかえになり、結局キーボードを1つ買う決心をしてしまう。

次の深刻な問題はメモリ不足。メモリさえあれば何でも動く(実用とは限らない)だけに余計深刻。今のままではMS系はWin95さえ動かない。Win3.1はもう使えない。MS-DOS6.2を入れてみたけど、テキスト書き環境としては携帯環境にも劣る。ということでUNIX系OSを走らせることにする(元々サーバにするつもりだったし)けど、これもまた厳しい。

まずFreeBSD。こいつは5MBのメモリが必要らしい。足りない。強引にやってみても起動しない。残念。

次にLinux。手元にあったSlackware3.4を試してみる。指示に従ってみても起動しない。調べたところ、rootディスクを展開しておいて、フロッピーベースでインストーラなどを動かすことになるらしい。その通りにして最初にSWAPを手動で有効にし、Setupまでたどり着いた。しかしマウント情報が途中で狂うらしく、パッケージ転送やカーネル転送ができない。Setup異常終了後はファイルが何も見えなくなり、Shutdownすら効かない。何回試しても同じ。やはりメモリを増やさないと何もできないのだろうか。

翌日その関連で鳥工房へ寄った。何やらセールをやってる。CD-Rも安い。PM-2000互換というプリンタにはちょっと惹かれたけど何とか抑える。メモリは高い。とにかく高い。SIMM 32MB-P x2を買い、焼きマシンを幸せにして、余り(8MBx2)をFMVに付けるのが一番合理的だけれど、それをしようとすると¥16,000の出費となる。出費のかさむ時にこんな大金出せない

結局小型キーボード1つ買っただけ。キーボードとしては安くないけれど、以前から小型のものが欲しかったし操作性も良さそうだったので、無駄になることはないはず。

研究室では教授のニューマシンへの移行を補佐。しかし困ったことに印刷するとフリーズしてしまう。USBの2つのプラグのうち、挿すところを変えたら治るというだけのことを突き止めるのに、4時間以上かかってしまった。USBの性質にそんなことあり得ないと思っていただけに、げんなり。本当に便利な接続方法になれるのかなあ。


1998年11月18日(水) 焼物多数

最近組み立てとかインストールとかの作業、御無沙汰だったりする。平和な証拠かも。

先日の大阪行きの時、FreeBSD2.2.7R日本語版を確認。安いけれど6枚組はやっぱりうざったい。結局独自に焼くことにする。98版とまとめ、主要パッケージも1枚目にまとめて結構便利らしい。今のところ不具合もない。2枚目は1枚目に入らなかったパッケージと普段使わないもの、体験版などをまとめる。そこにも入り切らないソフトは削除してしまった。既に持ってるAcceleratorXの体験版や多分一生使わないであろう英語版および中国語および韓国語のパッケージなど。単に使う使わないの問題であり、それ以外の意図はないので、念の為。

持ってる懐アニ系CD(ただしまとまってるタイムボカンシリーズ除く)をmp3変換して1枚のCDにまとめてしまう計画発動中。良質mp3を生成しようとすると、どうしても時間がかかってしまうため、メインマシンは24時間フル稼働。しかしそうして出来たデータも、やっぱりヘッドホンで聴くと限界を感じさせてくれる。分厚い音は確実に薄くなり、盛り上がると一気に臨場感が失われる。ソースがいい分アラが目立ってしまう。やっぱりそこは妥協しかないのかしら。


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