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結論

本稿では、係り受け解析に曖昧性のあるもっとも典型的な名詞句である「AのBの C」を取りあげ、名詞の意味属性を使用した意味的構造規則の自動生成法を 提案した。この方法により、大量の解析済みの名詞句標本から名詞間の意味的構 造と係り受け解釈の関係を自動的に学習し、汎用性の高い規則から順に3タイプ、 計7種類の規則を生成した。

本方式を日本語名詞句10,021件に適用した実験では、1次元規則223件、2次元規 則2,859件、3次元規則2,455件が得られた。また、これらの規則を別の名詞句標本 10,021件の解析に適用した結果によれば、カバー率96.0%、適合率88.4%、正解 率85.1%で名詞句の係り受けを解析できた。これより、意味属性を使用した 構造規則の有効性が示された。



Charlie &
1999-06-03