next up previous contents
Next: 結論 Up: 考察 Previous: 包含関係を持つ規則の生成法

「の」型名詞句の構造の細分類

「の」型名詞句(「AのBのC」)の係り受け解析において、正解率の向上を妨げ る原因の一つに人間が係り先を付与する際、係り先に揺れが生じるといった問題 がある。この原因として、従来は「の」型名詞句の係り受け構造をB-係り、 C-係りの2分類にして考えてきた。しかし、2分類ではどちらの構造に当てはまるか迷う 用例が数多く出現し、係り先を統一できないためと考えられる。

そこで、従来のB-係り、C-係りの2分類をそれぞれさらに2分類し、 さらに同格の2種類を追加し、計6つの構造に細分化する。 人間が係り先を付与する場合、この6つの構造に分類することにより、より 正確に構造を分類できると考える。

また、構造規則の生成についても解析データのクラスを2分類から 6分類にすることにより、それぞれの係り受け構造をよく特徴づける 構造規則が生成できると考える。

以下に6分類した構造を示す。



Charlie &
1999-06-03