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係り受け規則の適用順序

本手法では3.2.2節の2)の規則生成法に従って、1つの学習データから3 タイプ、計7種類の規則を生成する。この方法では、生成された規則はいずれも 独立であるため、適用順序は任意であるが、ここでは以下の順に適用することと する。

1.
まず、汎用的な規則の順に1次元規則、2次元規則、3次元規則の順に適用 する

2.
同次元内の複数の規則が適用され異なった係り先が得られた場合、その 次元では係り先を決定せず次の次元に送る

1)の規則について

通常の規則の適用では、例外規則から先に適用していく必要があるが、1,2,3 次元規則の間には包含関係があり、3次元規則は1,2次元規則を包含し、2次元規 則は1次元規則を包含している(1、2、3次元全ての規則が生成されるわけではな い)。そこで、規則の適用順序はより広範な名詞句の特徴を代表していると思わ れる規則(1,2,3次元の順)から適用する。

2)の規則について

1,2次元規則にはその中に3つの規則があるため、同一の名詞句に対して、2つ以 上の規則が適用されたときは、係り先の違う結果が得られる可能性がある。この 場合はその次元で特徴を捉えられないという理由で係り先を決定せず、次の次元 に送る。



Charlie &
1999-06-03