汎化を用いた構造規則の生成の手順を以下に示す。
ここで汎化とは、階層構造を持つ属性のあるノードをひとつ上の親ノードに変更 することにより、より抽象度の高いノードにしていく操作である。
条件 3aについては、実際にはノイズを考慮に入れ、次のように条件を緩くする のが良いと思われる。
あるノードを汎化した時、他のクラスの領域を包含する場合でも、不正解率があ る一定の閾値内であれば、他のクラスの用例をノイズとみなし、汎化していく。
これは決定木の枝刈り(pruning)に相当する。この時の最適な閾値は、学習デー タに依存するので実験的に得る必要がある。
条件 3bは、構造規則の記述は、より広い範囲をより詳細な規則で記述するとい う一般的な規則の記述の方針に従って、それ以上汎化可能であっても、汎化をス トップする。これにより、必要な範囲だけをカバーする構造規則が得られ、人間 がみて理解しやすい構造規則が得られる。なお、テストデータに構造規則を適用 する時、どの構造規則にも当てはまらない場合もあるので、デフォルトルールを 作成しておく必要がある。