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光明園に行きませんか?
−光明園ワークキャンプ参加者募集−


 邑久光明園はハンセン氏病患者の国立療養所の一つです。瀬戸内海の長島という島に、愛生園という初の国立療養所と背中合わせにあります。

 ハンセン氏病とはかつて‘らい病’と言われた病気で、細菌により皮膚と末梢神経に病変を生じる感染症です。細菌は感染力の非常に弱い者で、よほどの抵抗力の低下している人やハンセン氏病菌に対する免疫を持たない人ぐらいしか感染しませんが、病気に対する認識不足で、強い感染力を持つ遺伝性の疾患だと誤解されたため、また後遺症として皮膚の変形が残ったり身体障害になるため(末梢神経が冒されるため知覚障害がおこり、火傷や怪我をしやすくなる。また目が見えなくなる)、ひどくおそれられた病気です。そのためハンセン氏病だとされた人は親兄弟や子供、夫や妻と引き離されて孤島などに建てられた療養所(実体は強制隔離収容所)に‘強制隔離’されました。ハンセン氏病患者が出た家は世間に知られると不当な差別を受けその地を追われるので、患者も家族も病気であることを隠しながら行き、療養所収容後は名前まで変え、二度と家族に会うこともありませんでした。

 最近ようやく、ハンセン氏病に対する偏見と差別を助長させていた‘らい予防法’(強制隔離の義務や、患者が子供を持つことの禁止などを定めている)の廃止が実現の方向に向かいましたが、現在患者(と言っても保菌者はほとんどいない)の平均年齢は70歳と高齢です。そして年々人知れずこの世を去っています。



 彼らの声を聞きに行きませんか?この実に平和で幸せな人々にあふれる(?)日本に名前を捨てさせられ、家族や友人に捨てられた彼らが存在していたこと、そして今も存在していることを知って覚えていて欲しいと思います。そして、二度と同じようなことが起こらないような世の中について考えて欲しいと思います。最近ではエイズの問題がありました。エイズ患者を隔離しようという動きが一時あったのは、無知によるものです。無知が大きな恐怖をあおって、一部の人を切り捨てていく現実は結構身の回りにあふれていると思います。

 一緒にお茶を飲んだり、軽い作業(高齢の彼らにはしんどい掃除とか)をしたり、受け入れ先の「家族教会」の礼拝に参加したり、一緒に聖書を読んで(クリスチャンである必要は全くありません。私もクリスチャンではありませんし)彼らの生きる希望の源を聞きつつ考えていきませんか?今回は園長の講演も予定しているので、外部から関わりを持ってきた人の声も聞けます。

 ところで岡山大学学生YMCA主催のこのプログラムは今年で5年目になりますが、受け入れ側が高齢化しているため、団体の受け入れは負担で、ワークキャンプというかたちでの訪問は、今年で最後の機会になる可能性があります。来年以降もできるかどうかは分からないのでご了承ください。(個人的な訪問は可能です)



ワークキャンプの大まかな日程

今年はまだ未定ですが、11月頃に行うのではないかと思います。

連絡先 Tel(086)228−0836 操山寮のミノハラ君またはゴウダ君
    Tel(0857)31−4962 YMCA会館のイチハラまで   

    e-mail: itihara@graph.ike.tottori-u.ac.jp